Cisco, EMC/VMware, Dell, Novell, ... まだまだ仮想化市場は創世記?

virtualization.infoがいくつかの仮想化関連の買収に関する「噂」を記事にしている。

いずれも信憑性は薄いのだが、ありえはない話でもなさそうなので二番煎じしてみる。

下の2つは比較的可能性のありそうな話だと思うが、CiscoによるEMC/VMwareの買収はありうるのか、なかなか興味深い。EMCもVMwareもすでに上場しており、買収にはかなりの費用がかかる。Ciscoがこれまで大規模買収により製品のラインナップを拡充しネットワーク分野における包括的なラインナップを提供できる体制を確保してきたことは周知の事実であるが、ウルトラ級の大買収劇ははたしてあるのだろうか。組み合わせとしてはIntel+VMwareの方が業界ポジション的にはアリのような気もするのだが、そんなことになればAMDにとっては悪夢だろう(^_^;)。Ciscoがサーバーソリューションに本気で進出するのであれば、単なるブレードサーバのような製品をリリースしてこれまで協業してきたハードウェアベンダーと真っ向勝負を挑むよりも、VMwareのような仮想化インフラソリューションを抑えてしまうほうが正しい選択なのかもしれない。

DellによるEgeneraの買収の可能性はそれなりにはありそうだ。すでにDellはEgeneraと"PAN Manager"に関しての提携を発表しており、自社ラインナップとして他社と明確に差別化することができるEgeneraの吸収は理にかなっている。Dellは標準化されたx86/64アーキテクチャによる標準化されたサーバ製品を提供することをこれまでポリシーとして掲げてきているが、すでに独自のユニークなストレージ仮想化機能を持つEqualLogicを買収するなど、サーバハードウェア以外の部分では他社に対する差別化を明確に掲げるスタンスに移りつつある。Dellなりのクラウドコンピューティングを築く切り口として、Egenera買収はあながち間違いな選択ではなさそうだ。

Novellはよくわからないので割愛。

(2/16追記)
Japan.Internet.comの記事によると、Ciscoによるブレードサーバ"Project California"の発表は3/16であるとより具体的な出てきつつある。ここまでくると、もはや噂ではなくほぼ事実といえる情報だろう。Nexus連携やFCoEの普及に向けて、Ciscoもなりふり構わぬ拡大策に出てくることになりそうだ。